恋符マスタースパーク数は長谷川由紀路(TwitterID @ailinko)が2018年9月13日に考案した巨大数であり、第1回幻想巨大数参加作品である[1]。定義文は、ニコニコ動画のブロマガが終了になったため消失した。現在はその魚拓がウェブアーカイブにある。この「恋符マスタースパーク数」を出力する「八卦路数列(八卦路変換を除く)」を\((n)...(n)(n)(n)(n)(n)(n)(n)(n)\)と拡張したものと同じ仕組みで動くのが「みくみく順序数」の記事にある「みくみくカウンター」である。
定義[]
八卦路変換[]
【八卦炉変換】 \(n → n'\)
- Step.1
\(a = 任意の自然数\)
\(a → a-1,a-2,a-3,…,a-a\)
- Step.2
\(b = ステップ1の数列\)
\(b → b-1,b-2,b-3,…,b-b\)
- Step.3
\(c = ステップ2の数列\)
\(c → c-1,c-2,c-3,…,c-c\)
- Step.n
\(以上を繰り返す。\)
八卦路数列[]
【八卦炉数列】 \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)(A)\)
- \((A)\)では八卦炉変換が行われる。
- \((B)\)にある0以外の自然数からマイナス1の計算を1回行うにつき1回、\((A)\)では八卦炉変換が行われる。
- 八卦炉変換を1回とは、任意の自然数\(a\) から\(a-1,a-2,a-3,…,a-a\)という数列を作り、その数字の列を、十進数で表記されるひとつの自然数とするまである。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)\)の数列は八卦炉変換の回数を数え上げる。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)\)にはそれぞれ0か自然数が入る。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)\)の数列は、0ではない自然数のうち、最も右側の自然数についてマイナス1の計算をする。補足すると\((H)(G)(F)(E)(D)(C)\)のいずれかでマイナス1の計算が行われるのは、その計算箇所の右側が、\((A)\)を除いてすべて0の状態のときに限られる。さらに補足すると\((B)\)に0ではない自然数がある場合は、必ず(B)でマイナス1の計算が行われる。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)\)の数列は、0ではない自然数がひとつしかない場合は、その自然数についてマイナス1の計算をする。※ 左右の区別がない場合の別途定義。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)\)のいずれかでマイナス1の計算が行われた場合、その箇所より右側の0はすべてマナイス1の計算をする時点での\((A)\)の値になる。
- \((H)(G)(F)(E)(D)(C)(B)\)が0のフルカウントになると最終的に\((A)\)の値が巨大数として出力される。
巨大数[]
【恋符マスタースパーク数】 \((9)(8)(7)(6)(5)(4)(3)(2)\)
逸話[]
審査委員のrpakrの「このルールには八卦炉変換をするとは書いていません」との問いに「そこは、忖度してください」と、巨大数論の原理原則を放棄した返答を作者はしているが[2]、このとき、伝統芸能の練習の後の酒盛りをした直後だった。
余談[]
第1回幻想巨大数の投票で3位となった「靄齡子」名義の 魔理沙「あるぜ。それに1を足せばいいんだよ」数 はこの作品の小説部分からの切り抜きである。
その同人誌には『みくみく順序数』と記されていた。順序数とは、無限をこえてもそのまま数える数だ。もちろん、すべての巨大数は最小の極限順序数よりも “前に” ある。より巨大な無限を使うことで、より大きな巨大数を定義する方法が存在するのだ。私が巨大数に関心を持ったのは、実は、博麗霊夢との茶話がきっかけだった。
「無量大数より大きな数ってあるのかなぁ‥」
「あるぜ。それに1を足せばいいんだよ」
「はぁ‥ もう少しまともな話が来ると思ったわ‥ つまんない」
「わかった!ちょっくら図書館で調べてくる!」
「ええ? ちょっと‥ 魔理沙ー!」
脚注[]
- ↑ 定義が投稿された記事のアーカイブ
- ↑ 長谷川由紀路, 忖度を求めるツイート, twitter.