載 (さい) は、日本語の数の単位の1つである。通常、一載で\(10^{44}\)を表す。
文献による違い[]
一般的に一載\(=10^{44}\)として使用されているのは、現在の日本で使われている数の単位が『塵劫記』の1634年 (寛永11年) 版に基づいるためである。これは時代や文献によって異なる。
| 文献 | 著者 | 時代 | 方式 | 大きさ |
|---|---|---|---|---|
| 礼記 | 戴聖 (編纂者) | 前漢 | 中数万万進 | \(10^{72}\) |
| 数術記遺 | 徐岳 | 2世紀頃 | 下数 | \(10^{14}\) |
| 中数万進 | \(10^{44}\) | |||
| 上数 | \(10^{4096}\) | |||
| 算法統宗 | 程大位 | 1592年 | 中数万万進 | \(10^{80}\) |
| 塵劫記 | 吉田光由 | 初版 (1627年) | 下数 | \(10^{14}\) |
| 寛永8年版 (1631年) | 中数万進 | \(10^{44}\) | ||
| 寛永11年版 (1634年) | 中数万進 | \(10^{44}\) |
載は『礼記』と『数術記遺』に掲載されている最大の数である。極以降は『算法統宗』と『塵劫記』にのみ掲載されている。このため、一載\(=10^{4096}\)は、上数では1種類の漢数字で与えられる最大の数である[1]。
師尾潤によれば、『単位の事典』では "中国の古単位" として\(10^{5096}\)が挙げられているが、この単位の出典は不明であり、また大きさが類似する上数の考え方からすると\(10^{4096}\)の誤りであると考えられる、としている[2]。
使用例[]
- 階乗素数の1つ\(38!-1\)は約5載である[3]。 (\(523022617466601111760007224100074291199999999\))
- ショートスケールのHundred-tredecillionは1載に等しく、One-quattuodecillionは10載に等しい。
- エネルギーの単位の1つである1フォエは1載Jに等しい[4]。
- 超新星爆発の総エネルギーは1載Jから100載Jである。ただし電磁波放射はそのうちの1%程度であり、大半はニュートリノと運動エネルギーが占めている[5][6][7]。
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 高杉親知. (Oct 2, 2002) "無量大数の彼方へ". 思索の遊び場.
- ↑ 師尾潤. "数の名前について(第二版)". 雨粟莊.
- ↑ "A002982: Numbers k such that k! - 1 is prime". On-Line Encyclopedia of Integer Sequences.
- ↑ Marc Herant, Stirling A. Colgate, Willy Benz & Chris Fryer. (Oct 25, 1997) "Neutrinos and Supernovae". Los Alamos Sciences.
- ↑ Hans-Thomas Janka. "Explosion Mechanisms of Core-Collapse Supernovae". Annual Review of Nuclear and Particle Science, 2012; 62, 407-451. DOI: 10.1146/annurev-nucl-102711-094901
- ↑ Brian T. Hayden, et.al. "The Rise and Fall of Type Ia Supernova Light Curves in the SDSS-II Supernova Survey". The Astrophysical Journal, 2010; 712 (1) 350. DOI: 10.1088/0004-637X/712/1/350
- ↑ Daniel Kasen, S. E. Woosley & Alexander Heger. "Pair Instability Supernovae: Light Curves, Spectra, and Shock Breakout". The Astrophysical Journal, 2011; 734 (2) 102. DOI: 10.1088/0004-637X/734/2/102