SS変換とは、ふぃっしゅ数バージョン1とバージョン2の構成の中で定義された、自然数と関数と変換の組から、自然数と関数と変換の組への写像である。Mikadukim さんの表記[1] で書き直した。
準備[]
- 0以上の整数を「数」、数から数への写像を「関数」と呼ぶことにする。
- バージョン1においては、(数, 関数)のペアから(数, 関数)のペアへの写像を「変換」と呼ぶことにする。
- バージョン2においては、関数から関数への写像を「変換」と呼ぶことにする。
- バージョン2において、変換 \(S\) に対して、新たな変換 \( S^* \)を次で定義する。
\[ (S^* f)(x) = (S^x f)(x) \]
SS変換の定義[]
(数, 関数, 変換)の3つ組から同様の3つ組への写像 \(SS\) を以下のように定義し、SS変換と呼ぶ。
バージョン1のSS変換[]
\[ SS(m, f, S) = (S^{f(m)}(m,f),\, S^{f(m)}) \]
バージョン2のSS変換[]
\[ SS(m, f, S) = ((S^{f(m)}f)(m),\, (S^{f(m)})^* f,\, S^{f(m)}) \]
バージョン1と2の違い[]
バージョン1とバージョン2では、生成される関数の大きさが異なる。バージョン1のSS変換では、S変換をたくさん(f(m)回)繰り替えした関数ができるが、バージョン2のSS変換では、S変換の繰り返し回数を変数化した関数が得られる。似ている様に見えるが、バージョン1のSS変換は、 \(A(0,1)→A(1,0,1,1)→A(1,0,1,2)→A(1,0,1,3)\) と数を増やす効果しかないのに対して(実際にはこれよりも少しだけ大きい)、バージョン2のSS変換は、 \(A(0,1)→A(1,0,0,n)→A(2,0,0,n)→A(3,0,0,n)\) と関数をどんどん強める効果を持つ。このように、より大きな巨大数を生み出すためには、「関数を変換する操作をたくさん繰り返す」よりも「関数を変換する操作を繰り返す回数を変数化した関数を作る」ことの方が効果が大きいことを示すために、バージョン2が作られた。
バージョン3では、この重要な「関数を変換する操作を繰り返す操作を変数化する」という箇所のみを取り出して、よりシンプルな形に定義された。
出典[]
関連項目[]
Aeton: おこじょ数・N成長階層
mrna: 段階配列表記・降下段階配列表記・多変数段階配列表記・横ネスト段階配列表記
Kanrokoti: くまくまψ関数・亜原始ψ関数・ハイパー原始ψ関数・TSS-ψ関数
クロちゃん: クロちゃん数(第一・第ニ・第三・第四)
じぇいそん: ふにゃふにゃぜぇたかんすう・\(\zeta\)関数
たろう: 多変数アッカーマン関数・2重リストアッカーマン関数・多重リストアッカーマン関数
Nayuta Ito: フラン数(第一形態・第二形態・第四形態改三)・N原始・東方巨大数4の規則の境界を突いた巨大数
バシク: 原始数列数・大数列数・ペア数列数・バシク行列システム
長谷川由紀路: 紅魔館のメイドナンバー・恋符マスタースパーク数・みくみく順序数
108Hassium: E2:B-01-Hs・L-階差数列類・E3:B-02-Hs
公太郎: 弱亜ペア数列・肉ヒドラ数列・弱ハイパーペア数列
p進大好きbot: 超限急増加関数表記・拡張ブーフホルツのψ関数に伴う順序数表記・四関数・三関数・巨大数庭園数
ふぃっしゅ: ふぃっしゅ数(バージョン1・バージョン2・バージョン3・バージョン4・バージョン5・バージョン6・バージョン7)・ マシモ関数・マシモスケール・TR関数(I0関数)
ゆきと: 亜原始数列・ハイパー原始数列・Y数列
本: 巨大数論・寿司虚空編
大会: 東方巨大数・幻想巨大数・即席巨大数・式神巨大数・お料理巨大数
掲示板: 巨大数探索スレッド
外部リンク: 日本語の巨大数関連サイト